熱性けいれんを起こした我が子の姿を見てしまった親なら、もう二度とあの姿は見たくない…。もちろん子供が一番怖い思いをしているし、あのキツくて怖い思いを子供にもさせたくない…。そう思うのではないでしょうか?
そんな親子の強い味方がこの薬です。
子供は発熱しやすいので、旅行先等で発熱→熱性けいれんを発症のパターンはとっても怖いですよね。
ここに来たあなたは、子供が一度は熱性けいれんを経験しているかと思います。しかし、医師から説明を受けても、使用タイミングを始めとして使い方が良く分からなかったり、色々と迷う事もあると思います。
そこで今回はそんなダイアップについて使い方や注意事項を詳しくまとめてみました。
- ダイアップとジアゼパムの詳しい使用法
- あんまり教えてもらえない、使用するときの注意点
- やってはいけない事
ジアゼパムとダイアップの違い
医師によって呼び名が違うだけで、ジアゼパムとダイアップに違いはないようです。
ジアゼパムというのは、ダイアップに入っている有効成分の事を指しているようで、くすりの名前が『ダイアップ』、熱性けいれんに有効な成分名が『ジアゼパム』という事らしいですね。
副作用はある?
薬を使う上で気になる副作用ですが、主なものは以下になるようです。
- ふらつき
- 眠気
- 興奮
詳しい説明についてのリンクを付けておきます。
製薬会社のダイアップの説明文書はこちら(PDFが開きます)
また、副作用ではありませんが、ダイアップが向精神薬のカテゴリに入る事もあり、出来るだけ服用しないようにしていく方針の医師もいるようです。
使用法は?
使用法については、医師の指示によってそれぞれ異なる事も多いので、製薬会社の公式回答と我が家でムスッコが実際に指示されたケースの2種類を紹介したいと思います。
- 37.5℃前後の発熱に気がついた場合に速やかに使用
- 38℃以上の発熱が8時間後に続くようであればもう一度だけ使用
- 38.5℃以上になっていて、ぐったりしたり元気がない場合に使用
- 38.5以上であっても、元気がある場合は不要
また、ダイアップは座薬タイプの解熱剤を同時使用する事で、効果が疎外される場合があるようなので、解熱剤の座薬を使用する場合は以下の事にも気を付けるようにしましょう。
- 座薬の解熱剤を使う場合は、ダイアップを挿入後30分以上間隔をあける
- 座薬の解熱剤ではない場合は、問題なく使用して良い
ここに気を付けよう
実際にダイアップを処方や使用するにあたって注意したいポイントをまとめました。
特に使用期限の確認は、医師の管轄外である事も多いので必ず行うようにしましょう!
使用時の注意
前述しましたが、ダイアップを使用する時には座薬タイプの解熱剤を同時使用しないようにしましょう。
解熱剤を使う場合は、以下のポイントに気を付けると良いですね。
使用する場合は、ダイアップを使用して30分以上が経過してから
同時併用してOK
保管方法
薬剤師より冷蔵庫保管を推奨されることも多いと思います。
参考までに、ダイアップを製作している製薬会社の回答を見つけたので、まとめておきたいと思います。
- 保管は湿気が少なく涼しい場所で室内保管(1~30℃)
- 遮光した機密容器(箱に入れるまたはアルミホイルで包む)にて保管
- 50℃以上で溶解するので、持ち運び時は車内に放置しない
- 割れや亀裂の恐れがあるので冷凍保存はしない
使用期限
ダイアップを処方されて少し安心…かもしれませんが、長期保管になる場合の多いダイアップ等の薬の受け取りの際には、しっかりと使用期限について薬剤師さんに確認を取るようにしましょう。
というのも、市販の薬と違って、処方箋の薬には有効期限が記載されていない場合がほとんどだからです。
もし突発的に使用したい時に有効期限が切れてしまっている場合や、薬局の保管状況で使用期限が短いという事も考えられるからです。
また、体重によって処方量が変化する(1回量は0.5mg/kg)ので、期限内であっても月齢によっては定期的に確認した方が良いですね。(処方量が足りなくなる場合もあります)
こんな時はどうしたらいいの?
では最後に、ちょっとした疑問についてまとめておきたいと思います。
座薬が途中で出てしまった場合
座薬の場合は下痢などによって、座薬が体から出てしまう場合もあるかもしれません。
そんなときの対処法についてまとめました。
挿入直後~15分以内に便と一緒に出てしまった場合
→もう一度同じ坐薬を入れるか、新しい坐薬を入れる
挿入から15分以上たって坐薬の塊が出てきたが半分以上溶けている状態
→ある程度吸収されたと判断できるので坐薬を入れなおす必要はない
挿入後30分以上経過
→薬は殆ど吸収されているので入れなおす必要はない
引用:小児科COM
どうやら、ダイアップは投与から15~30分で熱性けいれんの再発予防に有効な効き目を発揮することができるためだそうです。
旅行やキャンプに行く場合の保管方法は?
子供の発熱は突然なので、旅行先でも発熱に備えたい…。そう考えているママ多いのではないでしょうか?
公式回答としては、ダイアップの持ち運びは禁止されていないので可能ですが、50℃を超えると溶けてしまうので、車の中での保管を避け、バッグの中などに入れて涼しい場所での保管をするように気を付けましょう。
最後に
この記事を書くにあたって、出来るだけ信頼を置ける資料を基に調べたので、熱性けいれんの子供を持つ身としてとても勉強になりました。
子供の小さな体に薬が負担にはならないだろうか?変な使い方はしてないだろうか…?そんなママの不安が少しでも解消できる記事になったら嬉しく思います。
気を付けていても、小さい子は急に病気になってしまうものなので、親である私たちが、子供の毎日が安全に元気に過ごせるように事前予習しておきましょう。